スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

seven chair(セブンチェア) /Fritz hansen(フリッツハンセン) 

DSC02450.jpg
seven chair(セブンチェア) / Arne Jacobsen(アルネヤコブセン)


何か作業をするとき、たいていの人は椅子に座り、机に向かいます。
しかし日本には古来からの畳文化があって、椅子に座るという行為が日常化したのはここ100年くらいのことです。そのくらい日本人にとって椅子との付き合いは浅い。

その証拠に(かどうかはわからないけど)、小学校に入学するこどもに机/椅子を買って与えるときの慣用表現は「机を買う」です。体と接している時間がいちばん長いのは椅子なのに「椅子を買う」なんて表現は聞いたことがない。個人的には勉強する時のプライオリティとしては椅子、照明、机、なのですが、どう転んでも「照明を買う」なんて言わない。机は高さが合っていてがたつかなければいい。

日常生活に欠かせないものなのに、椅子はそのくらい脇役に甘んじていると思います。



DSC02452.jpg
もう10年前の話です


懇意にしていただいている家具屋さんの社長Oさんは、初めてお店を訪ねたとき、どう見てもお金を持っていなさそうな大学生の僕に椅子の重要性を丁寧に教えてくれました。

いつまでも変わることなく好きだと思い続けられる椅子を買おう。
Oさんと初めてお会いしてから、そう思うまでに大して時間はかかりませんでした。

大学は勉強に忙しかったし田舎にあったことも重なってバイトもあまりなく当然余裕などありません。
それでも親に迷惑をかけないように奨学金とバイトでなんとかやりくりしていました。
正直、大学生活を通して貯金の残高が10万円を超える月は数えるくらいしかありませんでした。

でも自分としては貧しいと思ったことは一度もなかった。
空腹を満たすだけの食べ物と膨大な量の学ぶべき知識と聞くべき音楽がそこにはあった。

例えば中古のステレオ・セットから流れていた覚えたてのジャズ。
図書館から山ほど借りてきた本。

生まれて初めて自分で買ったちゃんとした椅子に座って本を読む時間はとても素晴らしいものでした。

それがこのセブンチェアです。
欲しいなと思う椅子はいっぱいあったんだけど、どうしてだか僕の中ではこのセブンチェアが全てのモダン・インテリアの入門だという固定観念みたいなのがありました。

お金がないのに贅沢だと思う人もいるかもしれないけど、そこにあるだけで幸せになれるプロダクトがあるという事実は、多分値段では量ることは出来ない。


arne jacobsenの代表作にはセブンチェアの他にアントチェアもあります。
デザインだけから言えば3本脚のアントチェアの方が好きですが、座面の面積、座り心地、バックを構成する曲面の美しさはセブンチェアに軍配が上がります。
DSC02451.jpg

今はメインで使っている椅子ではないけれど、きっとこの椅子はずっとうちにあると思います。
でも子供たちが欲しがったらあげよっかな。

















3本脚のアントチェアはやっぱり黒かなー。

関連記事
[ 2011/05/31 00:00 ] インテリア | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://qwerty1234567890.blog116.fc2.com/tb.php/82-24585020







上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。