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JO MALONE / Pomegranate Noir cologne

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Jo Malone / Pomegranate Noir cologne ジョー・マローン フレグランス

後ろに深い森と湖を抱えたヨーロッパの古いホテル。
部屋はきっぱりと清潔が保たれ、新品のリネンは何かの象徴のように白い。
暖炉には薪が重ねられ(それらはついさっき切られたばかりのように見える)、窓から射す木漏れ日に細かな塵が舞い上がっている。
それはもしかしたら塵ではなく、あるいは歴史とともに堆積していた誰かの想いなのかもしれない。

僕がこの香りから想起する心象風景。
一昨年、妻のためにanya hindmarch(アニヤハインドマーチ)の季節限定トートバッグを本国から個人輸入した。
その時、お試しのサンプルとしてこのJo Maloneという聞き慣れない(僕が知らなかっただけで多分、超有名)ブランドの練り香水が一緒に送られてきた。
最初にそれをつけた時、今までに嗅いだことのない素晴らしい香りがして夫婦そろっていっぺんで気に入ってしまった。

それを使い切りそうになった去年、銀座三越に同店がオープンしているのを発見し、行ってみた。
ちょうど都内に行く用事があったのだ。

Jo Malone(ジョー・マローン)はロンドンでfacialist/skin care therapistとして活躍していたジョーが1994年ロンドンにオープンしたフレグランスやバスオイルの専門店。本人は2006年にこのブランドの活動からは退いているが、 Fragrance Combining™(異なる香水を重ねづけすることで複雑な新たな香りを生み出し個性を表現しよう)やScent Surround™(インテリアの仕上げとして香りを飾ろう)といった彼女の哲学は引き継がれている(Jo Maloneの公式HPより)。

pomegranateはザクロ。パチョリ(インド原産のハーブでシソ科ミズトラノオ属の植物)とfrankincense(乳香:ムクロジ目カンラン科ボスウェリア属の樹木から分泌される樹脂)と香木のコンビネーション。
top note:ザクロ、ピンクペッパー、ラズベリー、プラム
heart note:Casablanca Lily
base note:クローブ、シナモン

色んな香水を試させてもらったけれど、結局このPomegranate Noir cologneと同じ香りのキャンドルを購入。一緒にsweet lime&cidarも買いました。



なぜか香りというものには昔から強く惹かれるものがある。

医学的に言えば、五感のうち嗅覚だけが記憶や情動を司る扁桃に直結しているため、他の感覚よりも過去の記憶を呼び覚ます力が圧倒的に強い。これはプルースト効果とも呼ばれることがある。
マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」の中で主人公がマドレーヌを紅茶に浸し、その香りをきっかけとして幼年時代を思い出す、という描写からこの名前がついたらしい。

「失われた時を求めて」は村上春樹の小説やらエッセイやらに頻繁にその名前が出てきたので、大学生のときに半年かけて読んだ。その部屋で僕はしばしばcomme des garconsの2 インセンスを焚いていたから、その匂いを嗅ぐと自然と当時のことが思い出される。

6畳に満たない学生寮の狭い部屋。
薄暗い白熱灯が落とす影。
格好つけて聞いていたMiles Davisのso what。
冗長で時代遅れの「失われた時を求めて」。

でも、悪くないな、と思う。
この香りがあれば、僕は今でも10年前のあの部屋に戻ることが出来る。


だから僕はなるべくその時々で好きな香りを見つけ身につけるようにしている。

いつかきっと、このpomegranateの香りも思い出させてくれるだろう。
在りし日の僕らを、そっと。
















現在のところ、JO MALONEとこれがメインフレグランス。

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[ 2011/05/02 18:23 ] メンテナンス | TB(0) | CM(0)

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