guidi グイディ / 994

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理想のワードローブの一翼

前から履いてみたいと思っていた靴がありました。

「履いてみたい、かつ所有してみたい」が正確なところかもしれない。


guidi グイディです。


[きっかけとファクトリーという立ち位置]
guidiを知ったのはやはりcarpediem カルペディエムに革を提供していたというその背景からです。

carpeのものがリアルタイムで流通していた時にはまだ学生だったので買えるわけもなく眺めるだけに終わり、そのうちブランドが消滅。

正直carpeについては、店頭でわずかに見ることが出来た商品群に衝撃を受けただけで、アーカイブも詳しくありませんし、今となってはその記憶もかなり美化されているような気もします。

それでも、あんなにただただ単純にかっこよさだけが際立っていた服は見たことがありませんでした(そのまま、元carpeという肩書きに流されてwjkなどに行ったのですが・・・・今はよく着る1〜2着を除いてほぼ手放してしまいました)。

僕の中で半ば神格化されてしまっているcarpeに革を提供していたというguidiというメーカーに興味をもつのは個人的にはとても自然なことだったのです。


ちょっと話は逸れますが、僕はいわゆるファクトリーブランドもけっこう好きです。

例えばマルジェラの服をpyjama clothingやNY industryが作っていたとか、エルメスのレザーウェアのファクトリーがseraphinだなんていうのは結構知られている話で、そもそも今のビッグメゾンだってその出自の多くはファクトリー。
※通りすがりさまよりコメント頂きました。ピジャマがマルジェラのカットソーラインを作っていたというのは事実ではないようです※

だからと言って「法外な値段のブランドもん買うならリーズナブルなファクトリーの買ったら?」という論理には賛同できません。
そのブランドのものを買う時、所有欲の満足、デザイナーの思想(というほど大げさなものをデザイナー自身が意識しているかどうかは別として)への共感、ブランドへの個人的投資など色んな思いが付随します。

当然ファクトリーブランドブランドのものを買う時だって何かしらの思いは付属するでしょう。

その思いに対して、自分に正直になり好きなものを購入すればいいだけのことです。

洋服なんてどこまでいったって主観からは抜け出せないし(カジュアルウェアに関して言えば抜ける必要もない)、購買も極めて個人的で正解のない行為です。

ブランドの商品製造を担っているという背景とそれを安価で買えるという点に満足を見出すならファクトリーのものを買えばいい。
pyjamaなんか僕は真っ先にそれで飛びつきましたから。
マルジェラと同じものが安く買っえるーーー!って(←頭弱い子)。
マルジェラのどの商品をpyjamaが作っていたのかなんか、見て、触って、着ても僕にはさっぱりわかりませんでしたけどね!
→ピジャマはマルジェラの製造はしていないとのこと。
確かに株式会社insのHPを見ると「弊社オリジナルブランドです」という記載があります。
もしかしたらマルジェラと同じ工場を使っていたとかそういうことから派生したのででしょうか?
いずれにしてもまんまとひっかかっていました。



どんなに馬鹿げた値段でも(服の原価なんて考えただけでも恐ろしい)、買わざるを得ないほど突き動かされることだってある。
ブランド名/ネームバリューにお金払ったってそれは何も間違いではないのです。


閑話休題。


「XXXのファクトリーだった」とか「素材はOOOOが提供してた」とかいう情報もメディアから与えられてるわけで、実際の内情なんて知りようがありませんから、まんまとマーケティングの戦略に踊らされてるなあと自分でも思います。

それでもいいんです。
きっかけが何であれ自分が好きだと思えるものに出会えるなら。

そしてguidiに出会い、完全に魅了されたのです。


[というわけで話をguidiに戻す]
かなり革製品が好きなくせに、僕にはその質を見極める目がありません。

明らかにぺらぺらな合皮みたいなレザーだったらわかるかもしれませんが、玉石混淆のレザーを並べられてブラインドで良い順に並べろと言われても、多分当てられないと思います。

マーケティングに長けたインチキレザーウェアブランドがあったら、僕は騙されない自信がありません。
見るひとが見ればguidiだってそうかもしれない。

価格やブランドやその背景などの情報を信頼のある程度の担保にしつつ、最終的には自分の五感で判断するしかありません。

結果、僕はguidiの革に大きく惹かれたのです。


guidiのレザーは非常に独特だと思います。
好みは大きく別れるかもしれない。

guidiの革は二律背反的な性質を持っているように見えます。

光沢があるのにマット。
硬質に見えるのに柔らかい。
ラフなのに端正。
光と影。

この素材に魅せられるのに時間はかかりませんでした。


[肝心の靴そのものは]
めちゃくちゃいいです。
素材、形。

特に形はものすごく好みで、横から見た時のシルエットは筆舌に尽くし難いものがあります。

そのままでは履き心地は決してよくありませんでしたが、インソールを入れたら快適になりました。

革の可塑性がすごくて、短期間で足にフィットし始めます。

そしてアッパーに形成される、この靴の大きな魅力のひとつであるドレープ。

最近、ドレープというものが僕の中で大きなウェイトを占めているのですが、それはまた後日。

加えて、どんな格好にもマッチする汎用性。

汎用性があるにも関わらず凡庸に堕しない、かなり希有な存在の靴だと思う。


毎シーズン1足ずつ買い足していきたいと思っています。
しばらく正当なレザーシューズの購入はお休みかも知れません(1足届いてないのがありますが)。


このblogを見てguidiを買おうと思う方がいるかどうかは分かりませんが、一つだけ出来るアドバイス。

僕のブログの定型なのでこの記事の下にアフィリエイトリンクを貼りますが、guidiの靴は自分の目で見て試着して買った方がいいです、絶対。

個体差がもっっっっっのすごく大きい靴です。

僕が今回買ったのはベイビーカーフの43というサイズですが、42から0.5刻みで44まで出してもらって
何度もそれぞれを履き比べて、インソールも実際に入れてみて決定しました。
ホースかカーフかという素材の違いもかなりありますし、同じベイビーカーフでも表情が全く異なります。

[それでは画像をどうぞ]

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靴の写真といえばまずは正面視が基本ですが、個人的にこの横からのフォルムにものすごい魅力を感じるので、横からの画像で始めます。

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いびつなのに美しい佇まい。
わずかに漂う退廃的な感じがさらに美しさを増しているように思う。

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guidiの代表的な素材であるベイビーカーフ。
黒。

ややもするとゴムのような印象を受けなくもないが、光を受けた時の何とも言えない鈍い光沢。
かと思えば部位によっては独特の鋭いとすら言える光を放つ。

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自然光を受けて生まれる陰影、それによってguidiの黒は単純な色でなく様々な階調の黒となる。
この靴を見て、昔読んだ谷崎の「陰翳礼賛」を思い出しました。
そういう意味では日本人の琴線に触れるのかもしれない。

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革が積み重ねられたヒールも美しい。

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光と影の靴だなあ、と思う。

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よく見るとシボがある。
トゥなんかはわりとつるっとしていて、この不均一性も独特の魅力の一つ。

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ソールは裏にヴィブラムを半張りしてもらいました。

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けっこうインソールが硬いので、ビルケンのインソールをお店のひとに勧められるまま挿入。

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僕の理想のワードローブとスタイリング、そしてスタイルの一翼を担ってくれることと思います。

















次はこれかな。


















同型で一枚革のタイプです。


















ドンキーの短靴。

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[ 2013/11/18 00:39 ] | TB(0) | CM(4)

ピジャマ

はじめまして。
通りすがりでいきなりのコメントすみません。
pyjama clothingがマルジェラの服を~ってくだりですが、あれはインスのでっち上げですよ。
昔はホームページでも書いてましたが、2chかなんかで嘘がバレて炎上して今は記載してませんね。
pyjama clothingは単なるインスのオリジナルブランドですよ。
今でもmade in Belgiumとは書いているので、ベルギーのどっかの工場で作らせてるとは思いますが。
食でも服でも虚偽表示は平然と行われているようで、困った世の中ですね。
[ 2013/11/18 20:38 ] [ 編集 ]

Re: ピジャマ

通りすがりさま。

ありがとうございます。
今の今まで完全に信じていました。
全身から汗が吹き出ています(笑)。

もしかしたら同じ工場のライン違いとかそういうことだったりしたのでしょうか?

やっぱりそういう情報は参考程度にして、自分の感覚を信じていいと思ったものを買う、というのが正しい姿勢だと思いました。

何にせよありがとうございました。
記載は訂正しておきます。
[ 2013/11/18 22:37 ] [ 編集 ]

こんにちは

僕も今の今までピジャマのことそう思ってました^^
でっちあげにしてはよく広まりましたね、
いろんなショップも騙されていたんですねー
まあピジャマはピジャマで好きなので・・・

ところでグイディかっこいいですね!
一度多分違うモデルを試着したことがありますが
重厚で武骨な感じがたまりませんね^^
[ 2013/11/19 19:23 ] [ 編集 ]

Re: こんにちは

zooeyさん!
zooeyさんのブログ、最新エントリに僕もコメントしようと思っていたところだったのでびっくりしました。

pyjama、なーんにも疑ってませんでした。
でも曲がりなりにもブログをやっている以上、虚偽の情報の拡散に知らず知らずのうちに加担する可能性があるんだなあと反省するいいきっかけになりました。
僕もpyjamaはpyjamaで好きです。
その付加価値がなくなっても僕の評価は変わりません。

guidi、少しずつ買い集めていきたいなと思っています。
[ 2013/11/20 00:20 ] [ 編集 ]

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