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Red Wing レッドウイング / 9874 Irish Setter アイリッシュセッター

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Red Wing / 9874 Irish Setter Brack "Klondike"

[青春の黒セッター]
1996年前後、僕が高校生の頃世間を賑わせていた靴がいくつかあった。

そのひとつがRED WINGのアイリッシュセッターだった。

もちろん仕掛人は藤原ヒロシ氏で当時Men's non-no で連載していたA Little Knowledgeで黒のアイリッシュセッターのソールを白に張り替えて紹介し、それを元に日本独自の8179というモデルが出来た。
余談だけど、宝島、asayanで連載していたLast Orgyも友達みんなで回し読みしていた。
あの頃はインターネットなんてもちろんなくて、雑誌がものすごい光を放っていた時代だった。

非正規店ではものすごいプレミア価格がついていて、セッター狩りなんて言葉もあったくらい。
 
僕は幸運にも正規の値段で8165を手にすることが出来たけど、友達が履いていた紐を白の革紐にした8173もものすごくかっこよくて履いてみたかった。

同時期に出ていたUnder CoverやGeneral Researchのフェルトをミッドソールに挟んだセッタータイプのブーツもとてもかっこよかったのを覚えている。

そして何年かの蜜月を過ごした後、8165は盗難に遭った。
それはそれはずいぶん落ち込んだけど、お金にぜんぜん余裕のない大学生だった僕は新たに買い直すことができなかった。


[けどそんな時は過ぎて、大人になりずいぶん経つ]
社会人になってからはAldenをはじめとしたいわゆる本格靴に興味が移ったので、買い直せなかったRed Wingも頭の隅の方に追いやられた。

そしてまた、アイリッシュセッターに行き着いた。

ここに至るまでに色んな道を通り長い時間が経った。
まっすぐな道があり、曲がりくねった道があった。
遠回りに見える近道があり、あっという間に目的地に行けるように見えた迂回路があった。

だけどその道がまたここにつながるなんて、つい最近まで考えもしなかった。

この手のモックトゥタイプのブーツは今では巷に溢れていて目新しい所など何一つとしてない。
今こうして15年ぶりくらいに手にしたセッターが、僕を(さして輝かしくはない)青春時代に連れて行ってくれるなんてこともないのだけれど、確実に何かをもたらしてくれている。

小さいけれどあたたかな何か。


生まれて初めて履くモックトゥは当時穴が開くくらい見ていたから、なんだか今さら感が強くて気恥ずかしかったけど、悪くない気持ちがした。

ぜんぜん悪くない。


例えばTシャツ。デニム。9874。
基本的なアイテムは15年前と何も変わらない。
それでもそれらが持つ意味性はあの頃の僕のそれとは少し違っている。
 
今の僕が、もしも靴を履くという行為に(あるいは洋服を着るという行為に)体を保護する以外の役割を見出すなら、それは自己表現ではなく、自己変革にあるのかもしれない。

変革、は言い過ぎかもしれない。

でもこれを身に付けることで他人に伝えたいことは今の僕にはあまりなく、それよりあの頃に比べて年を重ねた自分が懐かしきアイリッシュセッターを新たな気持ちで手に取った時の心の動きにこそ意味があると感じている。


それらはもはや歌い尽くされたメロディと使い古された歌詞のある意味ではすでに色褪せた歌なのだろうと思う。
けれど僕らの人生には、あるいはそういう歌だって必要なのだ。
同じ歌も聴く側の感受性が違えば意味性も違ってくる。
そういう歌が必要な時期というものもきっとある。
 
聴きなれた歌が様々な色合いを帯びて、また高らかに響き渡ればいいなと思う。


いつだって僕らの足下にはブーツがある。

そう、くちびるに歌があるように。
 



[というわけで画像をどうぞ]
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靴箱 / アイリッシュセッターの「サイドシール」を再現

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モックトゥ。6インチ。茶芯。

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茶芯なので茶色の革紐がよく合う

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たしかにブーツにおける一つの完成形だわな。

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右足の内側の「RED WING」の刻印は1990年代中頃まで見られたディテールだそうで

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ザ・アイリッシュセッターとでもいうべきモカ縫い

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茶芯であることがよくわかります

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レクタングル・バータッグ・ステッチ

マホガニーと呼ばれる茶色やセージと呼ばれるグリーンがかった色の糸が使われていて、黒の革、茶芯、これらの糸によって生まれる佇まいが美しい。

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古いピューリタンミシンをつかったステッチ

茶芯のアップを。
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ガゼットタン

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50年代の織りタグの再現だって

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レザーのライナーなどはなく、茶色のラフアウト部分がそのまま

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革のインソール

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茶芯だからか、茶色の革紐がよく合います。
昔の製法を再現したという茶芯ですが、その経年変化などには興味があんまりなくて、ぱっと見た時のアッパーの黒、芯の茶色、ソールの白の組み合わせが単純に美しいと思いました。
で、細部を見るとそれらに3色の縫い糸が加わりさらに美しさが増しているという。


[肝心の着用感]
正直、あんまりいい革じゃないかも、と感じています。
茶芯を再現するためにオイル分を犠牲にしているみたいで、若干しなやかさに乏しい硬い質感。
まだ馴染んでいないせいもあり、足首周りがかなり辛い。
甲周りはさすがのモック+width Eなのでゆとりがありますが。

すこしずつ馴染んできてはいますので、もう少ししたらマスタングペーストでオイルアップしようかなと思っています。

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実際に履いてみると、思いのほか細いパンツと相性が良い。

そして、ああこれは大人になってから履いて正解だったのかも、と。
30代以上の人が履いてかっこいいブーツだったのかもしれない、とぼんやりと感じています。















9874です。

















プレーントゥは9870。
















ブラッククロームのプレーントゥ8165。
















ブラッククロームのモックトゥ8874。
















ベージュスエードのモックトゥ8173。
















ベージュスエードのプレーントゥ8167。

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[ 2013/05/14 00:00 ] | TB(0) | CM(2)

はじめまして、いつも拝見させていただいております。

REDWING9874のサイズ感についてお聞きしたいのですが…。
参考になるかわかりませんが、トリッカーズ カントリーブーツ、Alden タンカーブーツやVチップ#8など7を履いております。

宜しければ教えていただけたらと思います。
[ 2013/06/24 21:53 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

はじめまして。

僕が持っているトリッカーズはサイズ8のフィッティング5です。それは少し大きくて、靴紐をかなり締め込んで履いています。
オールデンも8です。widthはDもEも履きます。

この9874に関しても8を買っていますが、この靴のwidthがもともとEであることと、モックトゥであることから、若干オールデンやトリッカーズに比べると大きめだと感じます。
履きこんで馴染んだ今、実は7.5でも良かったのではないだろうかと思っているくらいです。

もちろん保証なんて無責任なことは出来ませんが、参考になれば幸いです。
これからもよろしくお願いいたします。
[ 2013/06/25 22:07 ] [ 編集 ]

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