4月になれば彼女は。

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春の嵐

僕のたかだが33年の経験上、仙台で4月に雪が降ることはそんなに珍しいことではない。
「めったにない」と「あまりない」の中間くらいだろうか。

でも4月の20日を過ぎてから降る雪なんて、聞いたことがない。
ニュースによれば、仙台では66年ぶりだそうだ。

この週末はずっと仕事だったんだけど、雪と桜を同時に見られることなんてそうあることではないから、合間を見て写真を撮った。

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雪と桜という基本的には併存することのないふたつは、とても美しかった。
雪の白と桜の白では、当然そのトーンが少しだけ異なる。
やはり雪の白は冬の白であり、桜の白は春の白なのだ。

季節の境目ではない。
季節が重なり合っていた。
ちょうど川の水と海の水が混じり合う汽水域みたいに。

その姿は不思議にどこか悲しげにも見えた。

その雪も午前中のうちに降るだけ降って止み、夕方職場から出る時にはあとかたもなくなっていた。
少しすれば桜もその花弁を落とし、新緑の季節が来る。

美しいものもそうでないものも、予定調和的な気候も異常気象も、すべて平等に時間に流されてその形をかえてゆく。
季節は僕たちが気付かないくらいゆっくりとした速度で巡る。
そして当然僕たちの時計もまた一緒に少しずつ進んでいくのだ。

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[ 2013/04/22 00:17 ] 雑記 | TB(0) | CM(2)

素晴らしい景色を見れて羨ましい限りです。
日本の女性が着る装束。所謂、十二単に重ねの色目というものがあります。
十二単は装束を何枚も重ねて着るのでその色の配色で着る人の位や季節を表したんですね。
その重ね色目に『雪の下』という美しい名前の重色目があるんですよ。それは植物の『雪の下』から着想を得たといいますが。

上着に雪色の白、そして下に桜色にも似た紅に、桜の葉にも似た緑を重ね着するんです。
この重ね色目は春よりも冬によく着られたみたいで。僕には、寒い雪の下にもやがて来る春を待ち望んで美しい桜がじっと雪の下で力強い命を蓄えているような印象を受けてなりません。
tkjさんは正にこんな光景を見れたのでしょうね~、羨ましいなぁ。

元来桜は神道や仏教が入ってくる以前に、古代の人々に崇められていた豊饒の神が宿る木なんです。
『サ』は豊饒の神の名前。
『クラ』とは神が鎮座する場の名前。
これが合わさってサクラと呼ばれるようになったんですね。クラも本来はサスンヤと呼ばれていて、ンはムが訛ったと言われています。サスムヤ、サ住む家、ですね。

そして桜が咲く頃。豊饒の神に見守られながら田植が始まるのです。
そして田植が終わると桜の木下で、豊饒の神に祝福を受けた『米』で作られた『酒』で、豊饒の神に今年の豊作を祈りつつ花見をしたわけですね。

ってことで、花見で酒を飲むことは。ひいては家庭の豊饒を願って花見をするわけですから。花見の宴会行く時に奥さんに嫌な顔されても、家庭の為に花見に行って酒を飲むといういい口実になるわけです!
いや、無理あるかな!?
[ 2013/04/22 16:48 ] [ 編集 ]

通りすがりのチワワさん。

いつもコメントありがとうございます!
チワワさんの博識にびっくりです。

古来日本人はかなり繊細な色彩感覚をもっていたんでしょうね。
朽葉色(くちばいろ)、鈍色(にびいろ)など伝統色の名前を見るだけでもそれが垣間見えるような気がします。

自然の中の色を日常に取り入れ、かつそれに対する心持ちも衣服の中に表現するセンス。
我々現代人にはなかなか難しいかもしれませんね。
[ 2013/04/24 00:36 ] [ 編集 ]

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