fly me to the moon


fly me to the moon (In Other Words) / Nat KIng Cole

僕がnat king cole(ナット・キング・コール)の歌を聴いたきっかけはやはり村上春樹だった。
「国境の南、太陽の西」を初めて読んだのは高校生のときだったからもう15年近く前のことになる。

その中で主人公ふたりは彼の歌う「pretend」を繰り返し聴く。


辛い時は楽しいふりをしてごらん
それはそんなに難しいことじゃない


小説を読み終えた僕はそれまで聴いたこともなかったnat king coleという歌手のCDを買いに、中古CD屋さんに行った。
pretendが含まれていたベスト盤は確か300円だったと記憶している。
あまりに安かったため、その隣に並んでいたクリスマス盤も買って帰った。
そう、それはちょうど12月のよく晴れた土曜日だったのだ。

1曲目のunforgettableを聴いている途中で、僕はすでに幸福感に包まれていた。
こんなにもシンプルであたたかく、ロマンチックで力強い優しさにあふれる音楽を今までに聴いたことがあっただろうか?
大げさだけど、本当にそう思った。
クリスマス盤も文句無く素晴らしかった。

そのアルバムの中でもfly me to the moonには特に強く心を惹かれた。
柔らかいピアノから始まるこの曲は、色んなヴァージョンを聴いた今でさえ最も素晴らしいと思っている。

村上春樹の小説を読んでいなければ、僕が彼の音楽に出会うことはもしかしたらなかったかもしれない。
村上春樹と300円で手に入れたアルバムは、ある意味では僕を月まで連れて行ってくれたのだ。



Nat King Cole ナットキングコール / Best 【CD】

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価格:2,250円(税込、送料別)













残念ながら300円ではないですが。

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[ 2011/09/05 00:00 ] 音楽 | TB(0) | CM(0)

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